目的が定まっていなければ何を話してもムダになる

部下でも上司であってもその人がどうなりたいのかが決まっていなければプロデュースのしようがない。

 

皆さんもこんな経験がないでしょうか、特に部下に対して熱心にアドバイスをしても、行動が変わらず結果も変わらずにイライラしたことは。

 

多くの場合それは本人も何が原因かは自覚していて、結局「やる気」がないんですよね。

 

やる気があれば、何はともあれ行動を起こし、その行動に見合った結果が伴うはずです。

そして、そのやる気を引き出すには今日のテーマの「目的」が必要です。


考えが変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、結果が変わる。
といいますが、いきなり行動を変えようとしてもけっきょく無理なんですよね。

 

考えというのは、「なにをするのか(しないのか)」「なぜそうしたいのか」「なんのためにそうしたいのか」です。

 

「最良の敵は良である」といいますが、まずは「なんのために」という目的をはっきりとさせておくことです。目的の大きさや強固さで次のステップの行動に対しての「忍耐力」「継続力」「一貫性」が保たれます。

 


私は少し変わった経験があって、上司に対するコンサルティングを行っている時期があったのですが、何かにつけてこの上司は「できない理由」を並べます。さらには他人のせい、社会のせいにする始末です。これではうまくいきようがありません。

 

 

ある面では優れた能力を持っていたので、それを活かすポジションを勧めてみたこともあるのですが、それを受け入れることもありませんでした。

 

 

本人の口から出た変化を拒む理由は「見栄とプライド」です。だからといって今の状態を改善することもしません。過去の成功体験が邪魔をしたり、新しいことにチャレンジする事を口では肯定しながらも、行動には移すことはありませんでした。


上司にしても部下にしてもこういった場合はどうすればいいのか?

 

まずは本人の目的がはっきりとするまで「待つ」ことです。待つといっても何もしないのではなく、考える材料は常に与えます。

 

 

しかし、そこで答えを求めてしまったり、判断を急かすことはしないことです。

どんな関係性であれ、私たちはその当人ではないのだからその人の人生にとやかくいう権利はありません。

 

その人にとって一番いい判断をすればいいのです。

 


もし、その環境が自分にとって痛みを伴うものであれば、(この記事を最後まで読んでくれている方はきっとそういう状況なのだと思います)自身の忍耐力を鍛えたり、何かを気づくべきための試練だと思って乗り越えてくださいね。

 

くれぐれも頑張りすぎは注意です☆