【コミュニケーション】どうしても許せない人を許す方法

皆さんは心の中で「どうしても許せない」人はいますか?

 

私はいました。それまでは何か嫌なことがあってもすぐに忘れてしまうようなタイプで、ケンカをしても一晩寝ればもう気にしないって感じだったのですが、ある日を境に一人の人をすごく憎むようになりそれが約7年と続きました。

 


この人を許すことができたのは自身の人生の中で一番大きい成長の機会となり、これ以降は

「もうどんな人が現れても許せない人はいない」「人との関係性は自分次第で変える事が出来る」

ということを学びました。

(どんな人でも許せるというのは、通常の社会や生活においてです。悪質な犯罪等はその限りではありません。)

 


では「許す」ために何が必要なのか

・まずは相手を許すという「気持ち
(許してみたい、相手がどんな考えなのか知りたいといった「興味」でもかまいません。)
・自分だけの考えに捉われない正しい「知識
(この記事の中でもお伝えします。)
・自身のコミュニケーションの「スキル


この3つは『7つの習慣』で説明されている「習慣を作る3つの要素」です。(確か7つの習慣ではやる気、知識、スキルだったはず。)


自分は特に許すということに関しては「気持ち」がほとんどの部分を占めていると考えているのですが、そのための知識やテクニックもあります。

特に自分に「許す」という事で影響を与えてくれたのが鏡の法則という本です。

自分自身もそういったものを知らなければ結局は変わる事ができなかったかもしれません。

 

 

許したいという気持ちはどうやって生まれる?

まずは貴方にどうしても許せない人がいて、別にそのままの関係性や感情でいいのであればそれはそれでかまいません。


いつか本当に許したくなった時に行動すればいいんです。自分の経験上、そこまで許せないという人は本人がまだまだ傷ついている状態だと思うので、まずは自分のことを認めてあげてゆっくりと心を休めましょう。


話は戻って、もしもその人を許せる自分になりたいのであれば、次のことをしてみて下さい。

①紙いっぱいにその人にされて嫌だったことを書き出す。
頭の中で思い浮かべるのではなく紙に書き出す作業をするようにしましょう。これだけでも心が軽くなることを実感することでしょう。思いついたことは全て書き出して下さい。多少は汚い言葉になってもかまいません。まずは自分に素直になりましょう。


②次にその人にしてもらって「感謝」できることを書き出す。
どんなに些細なことでもかまいません。もしかすると認めたくない気持ちや色んな感情が邪魔するかもしれませんが、自分の良心に従い素直な気もちで書いてみましょう。


100%の気持ちでなくて大丈夫です。頭で考えまくるより行動の方が大事です。
もしも今までその人に対しての気持ちを整理できていなかったのであれば、こうしたことご整理されるだけでも大きな前進だと思います。

 


許すための知識&テクニック

上に書いた事も人を許す上で、「自分の心を整理するため」の知識、テクニックです。


そして次は行動する事です。

「もう!?」「はやくね!?」と思うかもしれませんが、頭であれこれ考えすぎると余計に足がすくんでしまい行動できないのが人間です。心の準備が整ったら熱が冷めないうちに高度に移すことをオススメします。

 

その行動とは、「感謝の気持ちを伝えること」です。

飛躍しすぎていてほとんどの方が凄くハードルを高く感じるのではないでしょうか?

 

一言でもいいんです。感情がこもっていなくても大丈夫です。『鏡の法則』でも書いてありますがやる事が大切です。そしてやってみれば必ずわかると思います。


自分のコミュニケーションスキルも大切

あなたがここまでツライ思いをしているのは相手のせいだけでしょうか?
なぜ自分は相手のことを嫌っているのか、許せない感情を抱いているのか、これにはきちんとした理由があるはずです。


された行為が問題なのではなく(もちろん当事者にとっては大問題なのですが)その行為に対して自分が抱いている感情が問題なのです。


許すという行為を真に行うならば間違いなく「感謝」が大切です。自分の感謝のレベルを上げる必要があるのです。

相手を尊重し、深い感謝の気持ちがあればたいていのコミュニケーションは上手くいくはずです。

 

自分の場合はこうだった

実は自分のどうしても許せなかった人というのは「自身の母親」でした。

小学校高学年くらいから、だんだんとマイナスの感情がでてきて、その後大きなきっかけがあり13歳から20歳くらいまでほぼ口をきいていませんでした。


うちの母親は家に帰ってこない事が多かったのですが、たまに帰ってきて同じ空間にいることを感じるだけで無性にイライラしたりひどい時は吐き気もするほどでした。


もともと根に持つタイプでは無かった自分がそういう風になったのは後にも先にも実の母親だけでした。


そんな時に転機が
母親のことがコンプレックスだった自分は、周りの人にはこの事を隠していて、なんとなく家や家庭の話になっても適当にはぐらかしていたのですが、ある日とつぜん職場の上司に家庭の話を聞かれたのです。


今までですと適当に答えていたのですが、その職場やその上司に対して嘘をつきたくなかったんです。とても尊敬している人だったので、とっさのウソがつけず固まってしまいました。

そして初めて人に打ち明けたのです。


いまでもあの時のことはけっこう鮮明に覚えていて、普段はめちゃめちゃ怖い人なんですけど、ただただ僕の話を聞いて自分のことを受けとめてくれました。


そのただただ聞いてくれたというのが自分にとってとても心にしみて安心感を感じることができました。


母親との関係は変わりませんでしたが、徐々に信頼できる人には話すことができるようになりました。


鏡の法則との出会い

たまたま本屋で「読んだ人の90%以上が泣いた」みたいな帯が目にとまり、手にとって読んでみました。すると本の内容は自分の心にとても突き刺さるものがあり、まるで自分のための本かのように感じました。


家に帰ってじっくりと読んで、自分も上記の①と②のようなことを実践し、母親に感謝の言葉を伝えてみようと決心しました。


そしてとある日の朝(朝に母がいるのは珍しい)勇気を振り絞って言ったのです。

「お、おはよう」と笑

全然言いたかった感謝の言葉は出てきませんでした汗


でもそれだけでも自分の心臓はバックバクです。母親も自分から話しかけられるなんて本当に7年ぶりくらいの勢いだったので、これぞまさしくハトが豆鉄砲をくらった状態で「お、お、おはよう」と返事しました。


少しすると母親が自分の部屋にコーヒーを入れて持ってきてくれました。
「こ、これ、コーヒー入れたから、、、」
「あ、ありがとう」
すごく辿々しい親子関係です。笑


でもこの日の朝の充実感は凄かったのを10年以上たったいまでもはっきりと覚えています。


その後両親が離婚した後も、関係はあるていど良く くなり普通の会話もあったのですが、色々あって連絡を取らなくなり、最終的には数年後の母の日にすごくドキドキしながら電話をしてみたら電話番号が変わっていて繋がりませんでした。これにはほんとぶったまげました。あのドキドキ返してくれって思いましたね。


姉から聞く話では元気にしているそうです。


まだまだこのエピソードは話が尽きないのですが、今では笑いのネタとして話せるようになり、そういった面でも感謝しています笑

 


ということで、どうしても許せない人がいたり、対人関係で悩んでいる人はこの本は本当にオススメです。ストーリー仕立てになっているのでスラスラ読めますのでぜひ☆